ことクライアント側技術については、消費者向け製品が技術革新を牽引していると言って間違いないだろう。
社員の個人保有スマホをビジネスシーンでも使ってもらおうというBYOD (Bring Your Ownd Device)はもとより、消費者も企業もクラウド化が一気に加速するなか、独自の社内システムを作り維持するというのはコスト的にも経営にマイナスの影響を与えかねない。
技術革新は消費者向け市場で起こっている。特に低価格化については、そのスケールメリットが消費者向け市場で生かされてきた。
エンタープライズ向け製品とコンシューマ向け製品では信頼性が違う、という指摘はごもっとも。そこは運用でカバーする、そう提案できるほどに、最近のコンシューマ向け製品は信頼性も悪くないし価格的魅力が大きいと言える。
分水嶺は、社内にドメインコントローラを持つかどうか、ここにある。
コンシューマ用機材を組み合わせる経営意思決定ができるなら、コスト競争力が得られる。昨今のシリコンバレーのスタートアップは、こういうロープロファイルの比較的安全な起業スタイルのものが多いと報じられる。Googleのデータセンターで稼動する大規模クラスターとて、個々の要素はパソコン用の安価なデバイスそのもの。安価なものを組み合わせて大規模なビジネスを支えるのは、別になんら恥ずかしいところなどない。
先日5月10日の落雷でも、ハード的に損傷を受けた企業様が少なくなかったようだ。そういうとき、ベンダーの保守部門に電話して待たされた上に高額の料金を請求される世界がよいのか、量販店に行って代替機を買ってきてすぐ置き換えたり、わたくしどものような街場の事業者に電話して即時対応を求める世界がよろしいのか。
こういう二者択一の構図に持ち込むのはいかがかという気もするのだけれど、経営者なら一度は考えてみるべき昨今のコンシューマ化のトレンドではある。